楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT 2.0)に申し込んだはいいものの、主要都市を除く各市区町村ではまだ楽天回線が整っていないのが現状です。
今まさに楽天モバイルに乗り換えようとしている方にとっては、

いったい、いつになったら自分の住んでいる地域も対象エリアになるのか?
気になりますよね?
そんなあなたに耳寄りな情報があります。
楽天の三木谷社長は5年前倒しで自社回線の基地局を整備することを決定しました!
具体的には、2021年の3月までに人口カバー率を70%、そして2021年夏頃に人口カバー率96%というとてつもない目標を立てたのです。
これに関しては様々な方から批判的な意見がありますが、結論から言うと今の実績から考えて目標達成は可能だと思います。
この記事では、本当に楽天モバイルが5年前倒しで基地局を整備できるのか本気で考察してみましたので、楽天モバイルに新規契約や乗り換えをご検討中の方は参考にしていただければと思います。
楽天モバイルの通信エリア拡大(人口カバー率96%)が実現可能な2つの理由
基地局整備を5年前倒しにするのが現実的に可能だと判断する理由を紹介していきます。
3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の実績を見てみる
まずはじめに楽天モバイルは「第4のキャリア」とも言われています。
ドコモやau、ソフトバンクといったいわゆる3大キャリアも最初は基地局整備をするのに時間が掛かったはずです。
そこで3大キャリアが人口カバー率96%以上を達成するまでに費やした日数を見れば楽天の目標がいかに高いかわかります。
比較しやすいようにLTE(4G)の整備実績を見ていきましょう。
ドコモ、au、ソフトバンクが人口カバー率99%に達するのに約3年かかった
以下に当時のLTE(4G)サービス開始と人口カバー率99%を達成するまでの期間をまとめてみました。
キャリア | サービス開始 | 人口カバー率99%達成 | 期間 |
---|---|---|---|
ドコモ | 2010年12月 | 2014年4月 | 3年4ヶ月 |
au | 2012年9月 | 2014年3月 | 1年6ヶ月 |
ソフトバンク | 2012年9月 | 2015年8月 | 2年11ヶ月 |
4Gはドコモが一番早くサービスを立ち上げて3年4ヵ月を経て99%の人口カバー率に達しています。
一番早かったのがauで期間は1年6ヵ月でした。次にソフトバンクの2年11ヵ月。
一方、楽天モバイルは2019年10月から4Gサービスを提供しているので、2021年夏に96%の人口カバー率を達成するためには他の大手キャリアと同じスピード感を持って基地局整備していかなくてはいけません。
しかし、すでに大手キャリアが基地局整備したときのノウハウを楽天も手に入れていることを考えると計画を早めることは可能と予想しています。
大手キャリアの実績やノウハウを学んだ状態で基地局整備できるから
楽天モバイルは2020年3月末に計画を上回る基地局整備をしていた
では、楽天モバイルの基地局整備は計画通りに進んでいるのでしょうか?
2020年3月末時点では基地局数3232局を計画していたのに対して4738局が稼働しており、設置契約している基地局も4555局あることがわかりました。トータルで1万局に迫る勢いとのこと。
つまり、計画よりもかなり早く基地局の整備が進んでいるということです。
このことからも楽天に対する期待は高まりますし、順調に基地局整備が進んでいるからこそ5年前倒した計画を立てたのだと思います。
そもそも計画よりも早いペースで基地局整備が進んでいるから
楽天モバイルの懸念事項
計画を超えるペースで基地局整備が進んでいる楽天モバイルですが実は懸念事項もいくつかあります。
楽天モバイルはバンド3の周波数しか扱っていない
大手キャリアは周波数帯(バンド)を複数もっています。これは周波数を分けることで電波が届きにくい地下や山間部などをカバーできるようにするためです。
それに比べて楽天モバイルはバンド3の周波数しか扱っていません。
バンド3自体は高速で広いエリアをカバーできるとされていますが、1つだけのバンドで日本全国カバーするのは至難の業ともいえます。
いわゆる「プラチナバンド」と言われる周波数帯を楽天モバイルが扱えるようになると3大キャリアとの格差はグッと縮まるでしょう。
人口カバー率70%を上回ったらauとのパートナーエリア契約は解消
楽天モバイルは現状の人口カバー率を確保するためパートナーエリアといわれるau回線を借りた通信を可能としています。
これは他の格安SIM会社と同様に大手キャリアの回線をレンタルするといったものです。
しかし、楽天自社回線での人口カバー率が70%を上回るパートナーエリアは使えなくなる契約もしています。
つまり、今後どこかのタイミングで今までパートナーエリアで通信できていた地域でモバイル通信ができなくなるかもしれない、というリスクが出てくるのです。
もちろん、楽天も企業努力はしてくるでしょうが、ある期間はモバイル通信が使えない期間が出てくるかもしれません。
楽天モバイルへの乗り換えをおすすめする人
楽天モバイルへの乗り換えをおすすめする人はこちら
- 都市圏に住んでいる人
- 通信費を節約したい人
- 楽天経済圏人
都市圏に住んでいるなら楽天モバイルが超おすすめ
現時点で、主要な大都市では楽天自社回線がカバーされています。
一番のポイントは自社回線においては通信し放題ということ。
実際に私も東京に行ったところ楽天回線(バンド3)の電波が来ており、もう一台のSoftbankスマホよりも通信速度が速かったのには驚きました。
そのため、東京など大都市圏にお住まいの方に対しては楽天モバイル(UN-LIMIT 2.0)を契約することをゴリ押しします。
節約したいなら楽天モバイル1年無料しかない
「通信費を節約したい」という方は多いでしょう。
楽天モバイル(UN-LIMIT 2.0)は契約者数が300万人に達するまで月額2,980円の通信費をタダ(無料)にしています。
公式には7月時点で100万人を突破しているのでこのペースでいくと年内には300万人に達する計算になります。
もし楽天モバイルに興味があって節約したいという方は早めに楽天モバイル(UN-LIMIT 2.0)に切り替えたほうがいいかもしれませんね!
楽天経済圏人
普段の買い物を楽天市場でしていたり楽天カードを利用している「楽天経済圏の方」へも楽天モバイルはおすすめです。
楽天モバイルでの通信費の支払いで楽天ポイントが貯まるほかに、楽天ポイントを使って通信費を支払うこともできます。
楽天ポイントを使ってしまえば実質通信費を無料にすることができるのです。
楽天モバイルへの乗り換えをおすすめできない人
一方、楽天モバイルへの乗り換えをおすすめしない人もいます。
- 郊外に住んでいる人
- iPhoneユーザー
郊外に住んでいるなら楽天回線の人口カバー率が96%になるまで待つのもあり
郊外に住んでいる方(私もそうですが)は楽天モバイルを申し込んでもパートナーエリア(au回線)を利用することになります。
結局のところ楽天の自社回線を使えるのは少なくとも1年先になりそうですよね。どうしても通信費を節約したいという理由がなければ焦って楽天モバイル(UN-LIMIT 2.0)に乗り換える必要もないかなと思いました。
iPhoneX以下は楽天モバイルに対応していない
現時点で楽天モバイル(UN-LIMIT 2.0)が公式で対応しているiPhoneはXS/XR以降になります。
「eSIM」が内蔵されているiPhoneは対応していますが、それ以外のiPhone6s/7/8/X/SEは対応していません。
そのため、iPhoneX以下をお持ちの方にはおすすめできません。
ただし、iPhoneにキャリアバンドルを適用させれば楽天モバイル(UN-LIMIT 2.0)を開通させることができます。パソコンの操作に慣れている方は試してみる価値があるかもしれませんね。
楽天モバイル対応のiPhoneはXS/XR以降のeSIM搭載モデルで、iPhoneX以下は公式には非対応。(しかし、開通させる方法もある)


まとめ
最後にまとめです。
- 3大キャリアという先人達の実績やノウハウを学んだ状態で基地局整備できるから
- すでに計画よりも基地局整備が急ピッチで進んでいるから
- 都市圏に住んでいる人
- 通信費を節約したい人
- 楽天経済圏人
ただし、郊外に住んでいる人やiPhoneX以下をお持ちのユーザーにはおすすめしない。
今現在、楽天モバイル(UN-LIMIT 2.0)に契約しようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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