C#を扱っていると必ず聞くのが「リテラル」という単語。
今回はリテラルについて実例を交えて解説していきます。
目次
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「リテラル」って何?
文字列や整数などをコード上に直接記述することを「リテラル」と呼びます。そして、データには型があるため、リテラルにはさまざまな種類が存在するのです。
「リテラル」の種類
リテラルの種類は主にこちら
- 整数リテラル
- 実数リテラル
- Bool型リテラル
- 文字リテラル
- nullリテラル
「リテラル」の例
それぞれのリテラルを記述した結果がこちら。
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// 整数リテラル
Console.WriteLine(123);
Console.WriteLine(0xFF);
// 実数リテラル
Console.WriteLine(1.23);
Console.WriteLine(.123);
// Bool型リテラル
Console.WriteLine(true);
Console.WriteLine(false);
// 文字リテラル
Console.WriteLine('あ');
Console.WriteLine('A');
// リテラル文字列
Console.WriteLine("Yes");
Console.WriteLine("今でしょう");
Console.WriteLine("なぜサラリーマンは社畜なのか?");
}
}
リテラルは自由なところに書けるわけではありません。値の定義や出力など特定の場面で使用することになります。
整数リテラル(Integer literals)
主に10進数と16進数で表現したものを整数リテラルと呼びます。
整数リテラル
10進数:0~9の数値
16進数:0~9の数値とA~Fのアルファベット
WriteLine()メソッドで実例を見てみましょう。数値なのでダブルクオーテーション(“)で囲わなくても記述できます。
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// 整数リテラル
Console.WriteLine(123);
Console.WriteLine(0xFF);
}
}
出力結果
123 255 |
10進数はそのまま「123」と表示されましたが、16進数は10進数に変換されて「255」になりました。
実数リテラル(Real literals)
整数以外には小数点で表現できる数値を実数リテラルと呼びます。
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// 実数リテラル
Console.WriteLine(1.23);
Console.WriteLine(.123);
}
}
実行結果
1.23 0.123 |
Bool型リテラル
Bool型リテラルはtrue or falseの2つでのみ表現されます。
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// Bool型リテラル
Console.WriteLine(true);
Console.WriteLine(false);
}
}
出力結果
True False |
文字リテラル
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// 文字リテラル
Console.WriteLine('あ');
Console.WriteLine('A');
}
}
実行結果
あ A |
リテラル文字列
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// リテラル文字列
Console.WriteLine("Yes");
Console.WriteLine("今でしょう");
Console.WriteLine("なぜサラリーマンは社畜なのか?");
}
}
実行結果
Yes 今でしょう なぜサラリーマンは社畜なのか? |
例外的なnullリテラル
実体がないものとしてnullを指定したnullリテラル(The null literal)というのも存在します。
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