最近、電気やガスの料金がえげつないくらい高騰していて困っている人も多いと思います。
特に冬場はエアコンと床暖房、セラミックファンヒーターなどどの暖房器具を使えばコスパが良いか悩みますよね?
そこで今回は、真冬に床暖房とエアコンを稼働させたときのガス代と電気代を算出してみました。
ガスや電気の契約会社を変更することでお得な節約情報も合わせて発信していますので、是非最後までご覧になってくださいね。
- 床暖房のガス代を知りたい(立ち上がり時と定常時それぞれの使用量も含む)
- エアコンと床暖房どちらがコスパが良いか知りたい
- ガス代が気になって床暖房を取り付けるか迷っている
ガスと電気の使用状況
まず、当方のガスと電気の使用状況を確認していきたいと思います。
ガスの使用状況(2023年1月時点)
まず、ガス会社の基本料金などの契約状況はこちら。当方は都市ガスを利用しています。
区分 | 使用量 | 基本料金 | 適用単価 |
---|---|---|---|
A | 0~20 | 814円 | 260.47円/m3 |
B | 21~50 | 1,697円 | 216.32円/m3 |
C | 51~100 | 2,577円 | 198.72円/m3 |
D | 101~ | 3,404円 | 190.45円/m3 |
ガスの使用量に伴って、基本料金が上がりますが、適用単価は下がる計算になりますね。
検針票はこちら。
使用量は27m3で、請求額は7,010円(税込み)でした。
昨年の使用量は47m3だったので、計算すると13,050円くらいになるので相当高いことがわかります。
また、よく見ると前月適用単価との差額というところが+8.07円/m3になっていました。
つまり、昨年(前月)は適用単価が「216.32 – 8.07 = 208.25円/m3」 だったことになります。
燃料費高騰により、昨年(前月)よりも確実に高くなっています。勘弁してほしい。。
電気の使用状況(2022年12月時点)
当方の電気使用状況はこちら。
電気代の使用量は228.5kWh、請求額は7,637円でした。
よく見ると、燃料調整単価が1kWhあたり5.13円となっており、2022年2月よりも10倍近く高くなっていました。
床暖房ガス代とエアコン電気代を実測して徹底比較
床暖房のガス代とエアコンの電気代を測っていきます。
2023年1月28日(土)、この週は10年に1度の大寒波が来たときなので、床暖房とエアコンをフル稼働させました。
測定条件
測定条件はこちら。
日付 | 2023年1月27日 |
外気温 | 1℃ |
室温 | 14.3℃ |
湿度 | 29% |
床暖房のサイズ | 10畳 |
床暖房の温度レベル | レベル3(最大で10) |
エアコンの設定温度 | 20℃ ※東京電力の推奨値 |
床暖房とエアコンを比較しやすいように、同日・同時刻にて検証してみました。気温・湿度は開始時とします。
床暖房とエアコンの単価を算出
床暖房とエアコンの光熱費を比較する前に、単価について独自に修正しておこうと思います。
というのも、ガスも電気代も基本料金が設定されていることと、特に電気については再生可能エネルギー発電促進賦課金というものが含まれていたりするので、検針票の単価から計算するのは厳密性に欠けると思ったためです。
そのため、単価は検針票と基本料金等含めた単価で比較していくことにします。
具体的には請求額を使用量で割った値を、それぞれの単価としました。
ガス代(床暖房)の単価
242円/m3 = 7,010円(請求額)/ 29m3(使用量)
電気代(エアコン)の単価
34円/kWh = 7,637円(請求額)/ 228.5kWh(使用量)
※厳密には33.4円なのですが、エアコンの単価設定で小数点以下が入力できないため、多めにとって34円/kWhとしました。
当方の使用しているエアコンは三菱製(MSZ-ZW5617S-W 18畳用)で、電気代の単価が設定できるようになっています。
そのため、電気代のチェックはリモコン画面にて計測を行いました。
床暖房とエアコンの光熱費を比較してみた
床暖房とエアコンの光熱費を比較した表がこちら。
結果的には、エアコンの方が床暖房よりも安い光熱費となりました。
経過時間 | 床暖房(ガス) | エアコン(電気) | 差額 |
---|---|---|---|
0.5時間(立ち上がり時) | 26.6円 | 17.8円 | 8.8円 |
1.0時間 | 36.3円 | 22.6円 | 13.7円 |
1.5時間 | 41.1円 | 26.6円 | 14.5円 |
2.0時間 | 50.0円 | 30.5円 | 15.5円 |
2.5時間 | 48.4円 | 35.7円 | 12.7円 |
3.0時間 | 55.7円 | 39.0円 | 16.7円 |
3時間動かした結果、床暖房は約55.7円だったのに対して、エアコンは39.0円で済みました。その差額は16.7円。
床暖房もエアコンも開始直後に大きく燃料を消費しているので、グラフにすると開始30分は立ち上がりの傾きが大きいのがわかりますが、次第に傾きも落ち着いていくことがわかります。
これを朝晩使ったとして1ヶ月(30日間)で換算するとこのようになります。
床暖房(ガス代)
55.7 × 2回(朝晩) × 30日間 = 3,342円/月
エアコン(電気代)
39 × 2回(朝晩) × 30日間 = 2,340円/月
ガスや電気の見直しでお得に節約しよう
ガスや電気は契約会社を変更することで、お得にできる場合があります。
それぞれの会社でシミュレーションして、自分の使用状況に合ったガス・電力会社と早めに契約するものありかもしれません。
ミラーレースカーテンで節電もできる
ミラーレースカーテンを使うことで室温を1〜2℃調整することができることを、「夏冬の節電には帝人のミラーレースカーテンがおすすめ!遮熱効果を比較してみた」にて確認しました。
エアコンの設定温度を1℃変更(冬は下げる、夏は上げる)すると、約10%の節電効果があります。
ミラーレースカーテンを使うことで約10〜20%の節電効果が見込める計算になりますね。
まとめ
床暖房(ガス)とエアコン(電気)を同じ環境下で使ってみたときの光熱費を徹底比較しました。
結果として、エアコンの方が1ヶ月換算で約1,000円安くなることがわかりました。
巷では床暖房の方が安いという情報もありますが、近年の燃料費高騰や政府の補助金政策により、ガスと電気の料金体系も変わっているのかもしれません。
エアコンの方が安くても、床暖房は足元から温めてくれる心地良さもあって単純にどちらが良いかの比較は個人の主観によるところかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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