近年、「プログラミング」という言葉も世の中に浸透してきました。
プログラミングスクールなんていう小学生向けのカリキュラムとかも出てきましたよね?
つまり、将来求められる人材の筆頭は間違いなくプログラマーといっても大げさでなく、プログラミングできるということは就職にとても有利だということです。
とはいえ、プログラミングといっても言語が多種多様でどの分野に行くべきかわからない、という方も多いでしょう。
そこで、今回は就職に強いプログラミング言語という観点で調査した結果をご報告します!
- ソフトウェアエンジニアとして就職したい方
- 文系から理系へコース変更しようか迷っている学生
プログラミング言語の種類
そもそもプログラミング言語って何種類あるかご存知ですか?
実は、数百種類もあります。Wikipediaに掲載されているだけで実に200種類以上もあるのです。
もちろん、200種類も言語を使いこなせる人は地球上にいませんから、たいていのプログラマーはこの中の数種類を極めているわけです。
しかし、これだけ種類が豊富だとどの言語から学ぶべきかわからなくなりますよね。
人気のプログラミング言語
プログラミングを仕事にするのであれば、それなりのシェアがある言語を選びたいですよね?
2020年の人気のプログラミング言語ランキングはこのようになります。
順位 | プログラミング言語 |
---|---|
1位 | C/C++ |
2位 | Python |
3位 | JavaScript |
4位 | SQL |
5位 | C# |
6位 | Java |
7位 | VBA |
8位 | HTML/CSS |
9位 | PHP |
10位 | VB.NET |

C/C++やJavaScriptは相変わらず人気の言語になりますが、これは古いシステムがCやJavaScriptで作られているため上位にランクされています。
一番注目すべきはPythonでしょう。
Pythonは最近流行りのAIやディープラーニングに向いている言語です。そして、さまざまなAPIが用意されているので自分で書くコード量は劇的に少なく住みます。
私の会社に入ってくる新卒エンジニアは大抵Pythonを経験していますので、学生は今後必須になってくる言語かもしれませんね。
年収の良いプログラミング言語
あなたは就職するときに何を重視して企業を選びますか?
やりがいや興味のある分野に重きを置く方もいるでしょうがお金も大事ですよね?
実は、選択するプログラミング言語によって年収に大きな差が出ることがわかっています。
プログラミング言語の年収ランキング
プログラミング言語ごとの年収と求人数を見ていきましょう。
順位 | 言語 | 年収中央値 | 最大提示年収 | 求人数 |
---|---|---|---|---|
1 | Go | 600 | 1,600 | 2,202 |
2 | Scala | 600 | 1,300 | 1,489 |
3 | Python | 575.1 | 1,499 | 9,344 |
4 | Kotlin | 575 | 1,200 | 961 |
5 | TypeScript | 575 | 1,200 | 667 |
6 | R | 574.8 | 1,000 | 220 |
7 | Ruby | 550 | 1,200 | 11,676 |
8 | Swift | 550 | 1,200 | 3,353 |
9 | Perl | 525 | 1,200 | 4,509 |
10 | C | 525 | 1,000 | 9,347 |
年収1位はGo言語
1位はGo言語で中央値600万円、最大提示年収1,600万円となりました。
1,600万て聞くとすごい数値ですよね。
Go言語はGoogle社が開発したプログラミング言語です。
最大の特徴は、マイクロサービスといわれるシステムを細分化して互いを連携させるサービスを構築できることです。
各プロセスを同じインターフェースでやり取りできるので開発のスピードアップや障害時の対応がしやすいという利点があります。
日本ではメルカリやクックパッドなどで採用されています。
逆に10位のCは中央値525万円、最大提示年収1,000万円と1位のGo言語と比べると最大で600万円の開きがあります。
Scalaは学習コストがかかる
Scalaはオブジェクト指向言語と関数型言語のいいとこ取りをした言語で、Javaのライブラリを簡単に利用できるのが利点です。
TwitterやLinkedInが採用している言語で海外でも人気です。
しかし、他の言語よりも学習コストがかかるデメリットもあります。
習得するまでに時間をかけたくない方にとってはあまりオススメすることはできません。逆に、プログラミングに精通している方であればやっておいて損はない言語といっていいでしょう。
Pythonは注目の人気言語
3位のPythonはやはり最近注目されている言語というだけあって、年収と求人数ともに多いですね。
今現在、AIの人材は全然足りていませんから今後もPythonの求人数は伸びていくことは間違いないです。
各プログラミング言語の強い分野
プログラミング言語にはそれぞれ強い分野があります。
Windows系のプログラム開発ならC#
C#はMicrosoft社が開発したプログラミング言語です。
そのため、Windowsのプログラム開発に最も適した言語です。
さらに、Microsoftからのサポートが手厚いのが特徴で.NET Frameworkや最近では.NET Coreといった開発プラットフォームが用意されています。
それ以外にもUnityといわれるゲームエンジンにC#は採用されているのも特徴のひとつ。
Windowsはもちろん、VRや3Dゲームの開発をしてみたい方にとってもオススメですよ。
C#はWindows以外にも、VRや3Dゲームの開発ができる
AIやディープラーニングをするならPythonだ!
近年、Pythonが注目されているのもAIやディープラーニングが流行っているためといっても過言ではありません。
AI技術者市場はとても景気が良く、新卒でも年収1,000万円もらえるくらい右肩上がりの需要です。
今の時代の流れに乗ってAI技術者として活躍したい方にとってPythonは必須の言語です。
時代の流れはPython
Web系アプリならPHP、さらに日本向けはRuby
PHPはWeb系サービスで利用され、WebサイトやWebアプリの開発にも使われています。
受注案件がとても多い言語なので幅広い分野で活躍したい方にオススメです。
一方、Rubyは日本から開発された言語で、Web開発の分野で大きく注目を集めています。
日本産ということもあって日本語の技術情報がとても豊富なので国内では人気の言語になります。
他の言語と比べて可読性が良いという点も長所になります。
安定した需要を求めるならJavaとScala
Javaは昔のシステムで採用されていて、どのOSでも動くのでとても汎用性が高い言語です。今後も需要は必ずある言語でしょう。
ScalaはJavaとの親和性が良いという点からとても期待されている言語になります。
他の言語と比べて学習コストが高くなる傾向にありますが、安定した需要は見込めます。
iPhoneやMac製品が好きならSwift
iPhoneなどのApple製品のスマホアプリ開発に興味のある方はSwiftを勉強しましょう。
コンパイルやシミュレーションはApple社が開発した総合開発環境Xcodeを利用することになります。XcodeはmacOSでしか動かないので注意が必要です。
ただし、最近ではクロスプラットフォーム開発によりWindowsからも開発することができますが、Macなしではデバッグまでしか行えません。
開発したアプリの公開にはMacが必要
まとめ
プログラミング言語と一口にいってもとても種類が多く、分野によって強みのある言語はそれぞれ違うということがわかっていただけたかと思います。
年収を重視するか、興味のある分野にいくかであなたの選択すべき言語が決まるでしょう。
しかし、私の経験から言わせてもらうと、どの言語を選んでもプログラマーとして根本的にやるべきことは同じです。
そして、1つの言語のみを習得してプログラマーとして生きていける人は稀です。
なので、まずは1つの言語を学習して慣れてきたら他の言語にもチャレンジしましょう。そうすることで、選択肢も広まってきっと余裕を持った就職活動ができますよ。
いろいろなことにチャレンジしていきましょう!
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