SMR(瓦方式記録)のHDDは要注意|CMRと用途を使い分けるべき理由

CMR/SMR

HDDやSSDにはデータを書き込み方式が2種類存在することはご存知でしたか?

従来型の「CMR」方式からちょっと小細工した「SMR」という方式が追加されたことでパフォーマンス低下を起こす事例が多数報告されました。

この記事ではCMR/SMR方式とはどういったものなのか詳しく解説していきます。

目次

HDD/SSDの書き込み方式はCMRとSMRの2種類ある

書き込み方式は従来からあるCMR(Conventional Magnetic Recording)と、最近開発されたSMR(Shingled Magnetic Recording)の2種類。

SMRとCMRとは?

まず、SMR方式はSeagate(シーゲイト)が開発した書き込み方式です。

近年大容量化が急激に進んでいるハードディスクですが、記録密度は限られています。

そこで、SMR方式ではトラックを重ね合わせて書き込むことでデータ容量を25%増加することに成功したのです。

トラックを瓦のように重ねて一括で書き込む技術のため、SMRには一時的にディスクキャッシュする領域が存在します。

次に、CMRはSMR以前からあるスタンダードな技術で、トラックに隙間を設けて書き込み非常にシンプルな方式です。SMRのようなディスクキャッシュはCMRでは行いません。

SMRを詳しく知る

データ容量が増やせるならSMRはとっても良い方式に聞こえますよね?しかし、SMRには致命的なデメリットがあるのです。

SMRのメリット

まずはSMRのメリットはこちら。

少ない部品点数でデータ容量を増やせる

見ての通りメリットは1つしかありません。

密度の高いプラッタに大容量のデータを書き込めるので「低コスト大容量化」を実現できるのが最大の特徴でしょう。

つまり、

安くて大容量のハードディスクが手に入る

SMRのデメリット

しかし、私はどちらかというと利用者に高スペックのハードディスクという訴求力を誇示したいメーカーの思惑も含まれた技術といえると考えています。

その理由がこちら。

  • 書き込み速度は状況によって遅くなる
  • 寿命が短くなる

書き込み速度は状況によって遅くなる

SMRがデータブロックを重ね合わせて書き込む方式のため、容量の大きいデータブロックを書き込む場合はCMRよりも高速になります。

ただし、少ないデータブロックを書き込む際はCMRよりも劣ってしまいます。

なぜなら、SMRは瓦のように書き込む方式のため、瓦の間に入っているデータブロックにアプローチするのが弱点だからです。

寿命が短くなる

先に説明したようにSMRは何度も読み書きのデータアクセスが発生する仕組みになっているため、CMR方式のハードディスクよりも寿命が短くなる傾向にあります。

CMRとSMRどっちがいい?

どちらの書き込み方式がいいのかはユーザーの使用目的に応じて変わってきます。

どうしても大容量が必要ならSMR

大容量のストレージドライブがほしい。例えば、写真や動画などを長期に保存しておきたいという目的であればSMRのHDDでも問題ないでしょう。

ただし、書き込む頻度が多くなるとCMRよりもSMRの方が耐久性という点においては難があることは知っておいたほうがいいです。

容量を気にしないならCMR

容量が大きくなくても構わないという方はCMR方式で十分です。しかし、HDDはSMR方式にシフトする流れになっているので、CMR方式のHDDはレアになっていく傾向になるでしょう。

OSなどのシステムに使うならいっそのことSSDに変更

ハードディスクの歴史を振り返っていくと、今後ますますストレージ目的の大容量化に拍車がかかることは間違いないです。

最近のWindows10やmacOSではCPUやメモリ容量に依存していますから、基本的にパフォーマンスが落ちるSMR方式のHDDを選ぶよりはOS部分はSSDに切り替えるなどの対応をしたほうが賢明です。

CMRとSMRを簡単に見分ける方法はない

ここまで聞いていると、自分のハードディスクがCMR or SMRどちらの方式なのか気になりますよね?

残念ながら、CMRとSMRを簡単に見分ける方法はありません

過去にWDがWD Redシリーズを販売する際にCMRとSMRを混ぜていたことが判明しました。つまり、同じパッケージなのにCMRとSMR判別できない状態で販売されていたということです。

更に悪いことに、SMRが出てきた当初HDDメーカーはストレージ用途にしか採用しないと謳っていたにも関わらず、OSがインストールされているシステムディスクにも採用し始めました。

このことからも、PCを新規に購入するのであればHDDはやめてSSDを選択されたほうが断然良いです。

まとめ

HDDにはCMRとSMRの2種類の書き込み方式があり、SMRは注意が必要だということはわかっていただけたでしょうか?

しかし、CMRとSMRを見分ける方法がないのでユーザーには選択する権利がないこともわかったと思います。

2020年9月現時点ではSSDのシェアがHDDを上回ったという報告もあります。

今後、HDDは廃れていくのか注目ですが少なくとも新規にPCを購入するのであればSSDにしてしまったほうが無難なのは間違いないです。

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この記事を書いた人

インドア派で体育会系のソフトウェアエンジニアです。
普段はパソコンをしながらコーヒーを飲むのが至福の時間です。
日々の生活を快適にするための情報を随時アップしていきます。

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