古いMac製品だと最新のmacOS Catalinaにアップデートできないと諦めてメルカリなどのオークションに出品を考えていませんか?
私のiMac Late 2009にはSierraが入っており、最新のCatalinaにはアップデートできないと思っていました。
しかし、macOS Catalina Patcherを使えばCatalinaのインストールができるという情報があって試したところ、上手くアップデートすることができたのです!
古いMacをお使いのあなた、諦めないでください。最新のmacOSをインストールできる可能性はまだあります!!
私が実施した手順と注意点を詳しく解説していきます。
- 古いMac製品を使っている
- 最新のmacOS Catalinaをインストールするための手順を知りたい
Catalinaインストール前のiMac情報
改めてCatalinaインストール前の私のiMacの情報になります。
型式 | iMac Late 2009 |
---|---|
OS | macOS Sierra |
ディスプレイサイズ | 21.5インチ |
プロセッサ | Core 2 Duo |
メモリ | 4GB |

macOSをHigh Sierraにアップデートする
Catalinaをインストールする前に、できる限り新しいmacOSを入れておきましょう。
iMac Late 2009でサポートされている最後のバージョンはHigh Sierraになります。High SierraはApp Storeからダウンロードすることができます。
macOS Catalina
- MacBook (2015 〜)
- MacBook Air (2012 〜)
- MacBook Pro (2012 〜)
- Mac mini (2012 〜)
- iMac (2012 〜)
- iMac Pro (すべてのモデル)
- Mac Pro (2013 〜)
macOS Mojave
- MacBook (2015 〜)
- MacBook Air (2012 〜)
- MacBook Pro (2012 〜)
- Mac mini (2012 〜)
- iMac (2012 〜)
- iMac Pro (全モデル)
- Mac Pro (2013 〜、Mid 2010、Mid 2012(Metal 対応の推奨グラフィックスカード搭載))
macOS High Sierra
- MacBook (Late 2009 〜)
- MacBook Air (Late 2010 〜)
- MacBook Pro (Mid 2010 〜)
- Mac mini (Mide 2010 〜)
- iMac (Late 2009 〜)
- Mac Pro (Mid 2010 〜)
macOS Catalina Patcherを使ってCatalinaをダウンロードする
dosdude1から「macOS Catalina Patcher」をダウンロードした後、ダブルクリックしてインストールしていきましょう。

開発元を確認できず開けない場合は、セキュリティとプライバシー
を開いてこのまま開く
をクリックする。



この画面が出てきたらFirmwareをアップデートした後にやり直しましょう。

Download a Copy
を選択する。


サイズが8GBあるので結構時間が掛かります。

ダウンロードは1時間ほど掛かりました。

ダウンロードが完了したら、Create a Bootable Installer
を選択する。 今回はインストール用USBメモリを作成していきます。

接続するUSBメモリは16GB以上の容量にしましょう。

Start
をクリックすると書き込みが始まる。

インストール用USBメモリの作成が完了すると「Success」と表示される。

macOS Catalina をインストールする
iMacを一旦終了し、Option
キーを押しながら再び起動します。
起動ディスクを選択する画面が出てくるのでCatalina(島の絵)のアイコンを選択しましょう。

macOSを再インストール
を選択して続ける
をクリックします。

続ける
をクリックします。

使用許諾契約を読んで同意する
をクリックしてください。

Catalinaをインストールするディスクを選択してインストール
空き容量が22GBしかないですが、結果的に問題なくインストールできました。

インストールが開始されます。

自動的に再起動されたりしますが2時間くらい待ちました。
プログレスバーも最後まで行ったところで問題が!
この表示から次へ進みません。このまま待とうか迷った末、電源長押しの強制再起動を敢行!

このままではCatalinaは起動せず。。
インストール後にパッチを当てる必要があることをすっかり忘れていました。
もう一度、macOSユーティリティを起動して今度はmacOS Post Install
を選択して続ける
をクリックします。

必要なパッチは自動的に選択されるので、そのままApply Patches
をクリックします。もし変更したい場合はChange
を選んでください。

Warningが出た場合はCatalinaのインストールが上手くできていないので、もう一度インストールからやり直してください。特に何も表示されなければそのまま続けて大丈夫です。

パッチの適用が始まります。

Macは自動的に再起動され、無事にCatalinaのログイン画面が表示されました!

Macを最適化している旨のメッセージが出てきましたが、エラーではありません。

Catalinaでは外観モードを変更することができます。今回は新しさがある「ダークモード」を選択しました。こういった外観モードの変更は最近の流行りなのか、iPhone/iPadのiOSでも設定できるようになっていますよね。

Macの設定が始まります。個人的にはここの設定のワクワク感がたまりません。

自動的にPatch Updaterが起動してくるので、指示に従います。

Catalinaのセットアップは以上になります。
かなり時間が掛かりましたがOS起動まで無事にいけて一安心です。
古いiMacをCatalinaにするときの注意点
無事にCatalinaをインストールできたわけですが注意点もありましたので、ここにまとめておきます。
・macOSをできる限り最新にしておくこと (今回は High Sierra)
・Catalinaアップデート後にパッチを当てること
・Catalinaはとても重い (メモリは4GB以上が必要)
一番感じたのはCatalinaを入れると動作がとても重くなったことです。特に、ログイン時のキーボード入力の遅延は毎回目立ちます。私のiMacメモリは4GBでギリギリとはいえ、アプリの動きも重く残念な点ですね。
とはいえ、サポートされているMacをCatalinaにした人も同じ問題に遭遇しているようなので、そこまで重く受け止めずに今後メモリ交換などの対策をしていく予定です。
後日、HDDをSSDに交換したのとメモリを8GBに増設したことで、多少はパフォーマンスが向上しました。少なくともメモリの増設は必要ですね。

Catalinaインストール後のトラブル
私がCatalinaを操作しておかしいな?と思った点はこちらです。
- 32bitアプリが動作しない
- Google Chrome が起動しない
- AirDropが使えない(表示されない)
- 写真アプリでiPhoneの画像が認識されない
- FinderのiPhoneの中身が表示されない
32bitアプリが動作しない
64bit対応のみのOSになったので32bitアプリは動作しません。これに関しては時代の流れですから割り切りましょう。
私の場合は、大昔に購入したMicrosoft Office 2011が見事に動かなくなりました。10年近くよくここまで使えたなと逆に関心してしまいます。
Google Chromeが起動しない
Safariは起動しましたが、メインで使っているGoogle Chromeが動きません。
しかたなく、iMacをセーフモードにしたところGoogle Chromeを起動することができました。その後、通常起動で動作させることもできました。
セーフティモードの方法 ・Macの電源を入れた直後、あるいは再起動直後にShiftを押しっぱなしにする
Macの電源を入れた直後、あるいは再起動直後にShiftキーを押しっぱなしにする
何かCatalinaの制限に引っかかっていたのかもしれませんが、無事に動いたので良しとします。
他にも起動しないアプリがあるかもしれませんが、同様の方法で起動できると思います。
AirDropが使えない(表示されない)
なぜかFinderのサイドバーにAirDropの表示が消えていました。
Terminalから以下のコマンドを入力することで表示することはできました。
defaults write com.apple.NetworkBrowser BrowseAllInterfaces 1
killall Finder
しかし、表示がおかしい。
AirDropらしきアイコンはあるが、文字が表示されていない。マウスで恐る恐る選択すると、何も出てきません。

現在もこの表示は変わっておらず解決方法がわかり次第、手順を追記したいと思います。
写真アプリでiPhoneの画像が表示されない
私もそうですがMacを使っていれば写真アプリは必ず使う方がほとんどです。
しかし、この写真アプリでiPhoneは認識するのですが、サムネイル画像のリストが表示されません。
いったいどうやって写真をコピーすればいいのか?正直シャレにならないレベルです。。
iMacとiPhoneの再起動をしたり、USBケーブルを交換してみたり色々試してみたのですが解決できず。
翌日もう一度パッチを当てたところ読み込めるようになりました。
原因はよくわかりませんが、読み込みの速度はかなり遅いです。
その他のトラブル|Catalina Patcherの不具合
同じく古いMacをCatalinaにアップデートした場合はそれ以外にも不具合が報告されています。
- Zoomの映像が映らない
- 日本語入力できない
- Sidecarが動かない
Zoomの映像を映すためのパッチファイルが公式サイトから提供されていました。FAQ一番下からダウンロードできます。
私のiMacは問題ありませんでしたが、日本語入力もできなくなるようです。
古いCPUでは対応できない「AVX拡張命令セット」を使うため日本語入力ができず、半角英数字になってしまいます。
Mac純正の入力は諦めて、Google日本語入力などツールを利用しましょう。
最後にCatalinaの大きな特徴でもあるSidecarが動かない報告もあります。
まとめ
今回はサポートされていないiMac Late 2009にmacOS Catalinaを無事にインストールすることができました。
しかし、問題もいくつか見つかりましたので、あまりオススメできる案件ではなさそうです。どうやら、公式にアップデートしてもCataliniaはいろいろ問題があるようでした。
特にCatalinaにしなくても今まで通り使えるのであれば無理にアップデートする必要もないと思います。
もし、バージョンアップするときはしっかりバックアップを取ってから自己責任でやりましょう!
コメント
コメント一覧 (9件)
こんばんわ
USBからインストールする際に、プレグレスバーが最後までいきませんでした。
投稿者様は再起動をかけたとありますが、再起動をかけた場合、うまくインストール完了されていましたか?
これは表記が終わっていないだけで、実際は終わっているのでしょうか?
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
当方のときは再起動後に上手くCatalinaが起動せず、パッチを当てることで起動してきました。
おそらくインストール自体は上手くいっていたと推測します。
あなたのサポートで無事インストールできました。
他のサイトでは先にパッチを当てるものばかりで失敗しておりました。
大変助かりました。Montereyもターミナル書き込みなしの
簡単なパッチが生まれれば最高ですね!
ありがとうございました!
コメントありがとうございます。当サイトがお役に立てて何よりです。
島のアイコンを選択しても
macOSユーティリティーの画面にならずに
いきなりリンゴマークのロードになります
他のサイトを見てもmacOSユーティリティは起動してくるので、もう一度インストーラを作り直すと改善するかもしれません。すみませんが、当方では原因がわかりませんでした。
USB買ってきてダウンロードさせて
optionキーを押して起動させるところまで行きました
島のアイコンを選択しましたがmacOSユーティリティーの
画面になりません
リンゴマークのロードになりました
しかもゲージが溜まっても次に進みません
機種は主さんと全く同じLate2009 21.5インチです
記事に記載していますが、私も同じくプログレスが満タンになっても次へ進まなかったのでやむなく強制終了しました。
その後パッチを充ててCatalinaを動かすことができました。
USBメモリーを使わない方法はありますか?
私のUSBメモリーが読み込まれずimacに認識されません