マンションやアパートのネットワーク速度が遅いという書き込みや口コミを頻繁に見ることがあります。
そこで今回は我が家のマンションのネット速度はどうなのか検証してみました。
マンションのネット速度が遅い理由
マンションやアパートのネット速度が戸建てよりも遅いと言われている理由は、1本の光ファイバーケーブルを共有しているためです。
1本のケーブルを分配しているので、各住戸でのネット使用環境によって全体の通信速度も変わってくるのです。

つまり、全住戸の住人がYouTubeなどで高画質動画を観ているとネット速度が遅くなるということです。
戸建てであれば1本の光ファイバーケーブルを独占しているため他の住戸の使用状況は考慮する必要がありません
快適なネット速度とは
快適に感じるネット速度はその人がどんなサービスを利用しているかによると思います。
メールやLINEチャットをする人であれば1Mbpsあれば十分ですが、高画質の動画を頻繁に観る人は20Mbpsは必要でしょう。
ネット速度を実測してみよう
実際に我が家のマンションでネット速度を計測してみました。
私はAmazonプライム・ビデオやYouTubeを頻繁にみるので、下り(ダウンロード)で20Mbpsのパフォーマンスは出ていてほしいところです。
測定条件
測定条件はこちら。
できるだけ頻度を多めにして計測しました。
計測日:2020/05/01
計測時間:1時間毎
通信方式:無線
計測ツール:Googleインターネット速度テスト
使用機器
続いて使用機器になります。
ルーターとスマホという非常にシンプルな構成になっています。
端末:iPhone 7
ルーター:BCW710J2
規格:以下の表の赤字部分が対応しています。古いルーターのため無線LANの通信規格は「Wi-Fi 4」で最大通信速度は300Mbpsになります。
無線LAN規格 | 通信速度(最大) | 周波数帯 | 略称 |
---|---|---|---|
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 | |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 | |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 | |
IEEE802.11n | 300Mbps | 2.4G帯/5GHz帯 | Wi-Fi 4 |
IEEE802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 | Wi-Fi 5 |
IEEE802.11ax | 9.6Gbps | 2.4G帯/5GHz帯 | Wi-Fi 6 |
測定結果
以下の表に時間帯ごとの測定結果をまとめます。
11時と14〜15時の時間帯では通信速度が一時的に下がりますが、ほとんどが下り(ダウンロード)で100Mbps以上の速度が出ていました。
しかし、上り(アップロード)が10Mbpsとかなり遅いです。これについては、契約しているプロバイダー契約でアップロードの上限が10Mbpsとなっているためです。
時刻 | 下り(ダウンロード) Mbps | 上り(アップロード) Mbps |
7時 | 166.8 | 9.43 |
8時 | 135.4 | 9.18 |
9時 | 146.7 | 9.21 |
10時 | 178.4 | 9.51 |
11時 | 99.9 | 3.06 |
12時 | 144.8 | 4.18 |
13時 | 117.7 | 4.66 |
14時 | 89.3 | 3.72 |
15時 | 84.9 | 2.25 |
16時 | 139.4 | 4.29 |
17時 | 129.3 | 8.53 |
18時 | 125 | 3.63 |
19時 | 177.1 | 8.92 |
20時 | 142.8 | 7.06 |
21時 | 152.1 | 7.06 |
22時 | 53.8 | 2.4 |
23時 | 106.8 | 3.35 |

- 下り(ダウンロード) 128.8Mbps
- 上り(アップロード) 5.90Mbps
まとめ
他のブログを見るとマンションの「ネット速度が遅い」とい方が多かったのですが、実際に我が家のマンションのネット速度を計測したところ、非常に高速なネット速度であるということがわかりました。
NURO光やauひかりを使っている方にとってはそれでも遅いとは思いますが、マンションにしては速い方だと思います。
これは最近のマンションが光ファイバーケーブルを利用しているためかと思われます。 古いマンションですと全て光回線ではなく、途中から電話回線(VDSL)を利用しているためネット速度が遅くなるので、「マンションのネットは遅い」という認識に繋がっているのだろうと思いました。
マンションやアパートにこれから住む方は通信回線がどのようになっているのかを不動産に確認してみるもの良いでしょう。
これからは、「5G」や「Wi-Fi 6」といった技術が主流になってくるのは間違いないですし、生活に無くてはならないサービスも出てくるでしょう。最近では在宅勤務でリモート会議する機会が増えている社会人はたくさんいると聞きます。
ネット環境の良い住居を選んだり、ネット環境を改善することは今後の生活様式と共に必須になってくる可能性が高いです。
コメント