次世代通信規格「Wi-Fi6」について解説していきます。
「Wi-Fi6」とは?|IEEEの略号と覚えよう
パソコンやスマホで使われるWi-Fiはインターネットをするために必須の技術ですよね?
Wi-Fiなどの無線の通信規格は国際的に「IEEE(アイトリプルイー)」という規格で規定されています。下の表にもある通り、Wi-Fi6の正式な規格名は「IEEE 802.11ax」といいます。
ちなみに、「11ac」は「Wi-Fi5」、「11n」は「Wi-Fi4」です。
規格 | 最大通信速度 | 周波数 | 世代 |
---|---|---|---|
IEEE 802.11a | 54 Mbps | 5 GHz | – |
IEEE 802.11b | 11 Mbps | 2.4 GHz | – |
IEEE 802.11g | 4 Mbps | 2.4 GHz | – |
IEEE 802.11n | 600 Mbps | 2.4GHz 5 GHz | Wi-Fi 4 |
IEEE 802.11ac | 6.9 Gbps | 5 GHz | Wi-Fi 5 |
IEEE 802.11ax | 9.6 Gbps | 2.4 GHz 5 GHz | Wi-Fi 6 |
「Wi-Fi6」のメリット・デメリット
Wi-Fi6のメリット・デメリットを見ていきましょう。
「Wi-Fi6」のメリット
「Wi-Fi6」のメリットはこちら。
- 高速通信
- 省エネ
- 安定性(通信が途切れない)
メリット① 高速通信
最大のメリットはやはり高速通信でしょう。
近年はYoutubeなどの動画配信サービスでも4K・8Kといった高解像度の動画を観れるようになりました。こういった大容量のデータを送るためには高速通信技術の進化は欠かせません。
「Wi-Fi6」の技術を使えば高解像度の動画をサクサク観ることができるのです。
メリット② 省エネ
「高速通信=電力をたくさん使う」という発想になりそうですが、「Wi-Fi6」に限っては例外。
Wi-Fi6ではTWT(Target Wake Time)という省電力性を向上させる技術が使われています。
TWTは簡単にいうと、
という技術です。
これにより通信が発生したい場合はスマホのバッテリーを無駄に使うことがなくなります。
いつの間にかスマホのバッテリーが減ってた、という悲しいことも起こらなくなるでしょう。
メリット③ 安定性(通信が途切れない)
Wi-Fi6の最後のメリットはシームレス(途絶えない)な通信ができることです。
すでにテレビやエアコン、冷蔵庫などの一部の家電ではインターネットに繋がるようになっていて外出先から録画やエアコンを入れておく、なんて便利なこともできちゃいますよね?
一方で、接続デバイスが増えると通信切れを起こす可能性も上がってしまいます。
そこで、Wi-Fi6では接続するデバイスの台数が増えた場合にも通信が途絶えず安定した接続ができるよな工夫がされています。
さらに、Wi-Fi6には旧規格との互換性もあるため、こんな利点もあります。
- Wi-Fi5に対応しているスマホでもWi-Fi6ルーターに接続可能
- 古いWi-Fi5ルーターにWi-Fi6対応スマホを接続可能
「Wi-Fi6」と「5G」の違い
実は、「Wi-Fi6」と「5G」は似ているようで異なります。
5Gは基地局間での通信をする次世代通信技術で広範囲なネットワークを得意としています。
一方、Wi-Fi6は自宅やカフェなどの狭いエリアで多くの人が通信をする場合に有効な通信規格です。
Wi-Fi6と5Gはお互いに補完しあう技術
屋外なら「5G」、屋内なら「Wi-Fi6」を使うべし
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