在宅ワークが広がりを見せる中、TeamsやWebexなどのツールを活用したビデオ会議の機会もますます増えています。
私の会社もコロナの影響により3密の会議を避けるため同じ会社にいても対面ではなくビデオ会議を毎日行っています。
今回は現役エンジニアで日々ビデオ会議をしている私がテレワークにおすすめのヘッドセットを有線と無線のカテゴリに分けて紹介していきます。
テレワークにおすすめのヘッドセットとは
ヘッドセットと一口に言ってもピンからキリまであります。
Amazonや楽天で調べると2,000円ほどで購入できるものまでありますが、私はそういった製品をおすすめしません。
安物を買うとこのような悩みを抱えてしまいます。
- 自分が話す音以外に雑音が入って相手に不快感を与える
- フィット感がイマイチ
テレワークにおすすめのヘッドセットとはそういった悩みを解決してくれる製品なのです。
ヘッドセットにノイズキャンセリングマイク搭載は必須
意外と見落としがちなのがノイズキャンセリング機能がないヘッドセットを購入してしまうことです。
Web会議での一番のストレスは「音声品質」と言われています。
テレワークでビデオ会議するということは当然話す相手がいます。しかも複数人。あなたの声以外に雑音が入ってしまっては相手に不快感を与えてしまいますよね?
せっかくヘッドセットを買うならノイズキャンセリングマイクを搭載していたほうが安心です。
もちろん、ノイズキャンセリングだからといって完璧にノイズを無くしてくれるはけではありませんが、無いよりは断然マシです。
失敗したくないならオーバーヘッドのヘッドセットがおすすめ
ヘッドセットと一口に言っても多種多様です。
大きくは装着方法で選ぶべきヘッドセットは変わってきます。
カテゴリに分けると、
- オーバーヘッドタイプ
- インナーイヤー(カナルタイプ)
- 耳掛けタイプ
の3種類ありますが、多くのエンジニアが使用しているのがオーバーヘッドタイプのヘッドセット。
オーバーヘッドの方が、インナーイヤーや耳かけよりもフィット感があり長時間使用しても疲れないという点が最大のメリットです。
オーバーヘッドはフィット感があり長時間使用向き
インナーイヤーや耳かけタイプのヘッドセットはどちらかというと音楽を聞いたり車で電話するのに特化しているため、在宅での勤務には向きません。
それに、小型のものが多いのでバッテリー持ちが悪いです。多くのモデルで3時間くらいしか持ちません。在宅ワークで使用するなら最低でも6時間は連続稼働できないと話しになりませんよね?
ヘッドセットには有線(USB)と無線(Bluetooth)がある
ヘッドセットを選ぶときに一番悩むのが有線と無線どちらにすべきかだと思います。
それぞれのメリット・デメリットを確認してから購入しましょう。
ヘッドセット(有線タイプ)のメリット・デメリット
- 確実に音声を拾ってくれる
- 価格が安い
- ケーブルが邪魔
- ケーブル断線により耐久性が低い
有線型ヘッドセットの最大の利点は無線型よりも音声が途切れにくいという点です。
Web会議といえど当然重要な打ち合わせもありますから、大事な場面で音声が途切れた、といった事態は避けたいですよね?
一方でケーブルが邪魔でストレスが掛かることもしばしばあります。これに関してはメリットとトレードオフです。
ヘッドセット(無線タイプ)のメリット・デメリット
- ケーブルのストレスがない
- 音声が途切れることがある
- 価格が高い
- 充電切れたら使えない
ワイヤレスヘッドセットはケーブルレスになるので、ケーブルによるストレスが掛かりません。
ですが、有線型よりも音声切れを起こす頻度が上がります。音声切れの頻度を下げたい方はレシーバータイプのヘッドセットを選びましょう。
無線型ヘッドセットはBluetoothとレシーバーを挿すタイプがあり、レシーバータイプの方が音声切れしにくい
それと、無線型ヘッドセットはバッテリーを搭載しているため、充電が切れれば当然使えなくなります。選ぶ場合は稼働時間が長いものを選びましょう。
テレワークにおすすめの有線タイプのヘッドセットを比較
先にわかりやすいようにおすすめのヘッドセットを比較表にまとめてみました。それぞれのヘッドセットに関する内容は後述しています。
まずは有線タイプのヘッドセットから。
有線タイプはゼンハイザー(Sennheiser)とロジクール(Logicool)の2社の7製品に絞りました。
スペック | ゼンハイザー PC 5 CHAT | ロジクール H390/H390R | ゼンハイザー PC 7 USB | ゼンハイザー PC 8 USB | ロジクール H540/H540r |
インターフェース | 4極ステレオ ミニプラグ | USB | USB | USB | USB |
ノイズ キャンセリング | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ヘッドセット 周波数特性 | 90Hz 〜 15kHz | 20Hz ~ 20kHz | 90Hz 〜 15kHz | 90Hz 〜 15kHz | 20Hz ~ 20kHz |
マイク 周波数特性 | 40Hz 〜 17kHz | 100Hz ~ 10kHz | 42Hz 〜 17kHz | 42Hz 〜 17kHz | 100Hz ~ 16kHz |
イヤーパッド | 両耳 | 両耳 | 片耳 | 両耳 | 両耳 |
コントローラー | ☓ | ○ インラインケーブル | ☓ | ○ インラインケーブル | ○ 右イヤーカップ |
重量 | 77g | 197g | 62g | 84g | 120g |
ケーブル長 | 2.00m | 2.33m | 2.00m | 2.00m | 1.80m |
音質を選ぶならロジクール(Logicool)製品
「音質」という点で選ぶならロジクール製品の方が良いです。
人が聞き取れる周波数は20Hz〜20000Hz(20kHz)と言われています。
ロジクール製品はいずれもヘッドから出力される周波数が20Hz〜20000(20kHz)となっています。これはロジクールが人間の可聴領域(音質)にこだわって開発しているためでしょう。
ゼンハイザー製品は90Hz〜15kHzとロジクールに比べると劣りますね。
軽さを選ぶならゼンハイザー(Sennheiser)製品
ゼンハイザー製品はすべてのモデルで軽量化されており100g以内の重量です。
Web会議は長時間ヘッドセットを頭に被るのでヘッドセットが重いと当然疲れます。
「軽さ」=「疲れにくさ」ではゼンハイザーに分があります。
有線(USB or ステレオジャック)でおすすめのヘッドセット
有線タイプのヘッドセットはゼンハイザー(Sennheiser)とロジクール(Logicool)で好みが分かれます。
尚、これから紹介するヘッドセットは全てノイズキャンセリング機能を搭載しているモデルを選びました。
ゼンハイザー(Sennheiser) PC 5 CHAT
ゼンハイザー PC5 CHATはインターフェースが3.5mmのステレオジャック4極になっています。そのため、PCによっては分岐ケーブルを使用しないと接続できないかもしれません。そういった場合はUSBタイプのPC5かPC8がおすすめです。
尚、PC5 CHATにはコントローラー機能は搭載されていません。
ロジクール(Logicool) H390/H390R
ロジクール H390/H390rはUSBタイプのヘッドセット。コントローラーがケーブル上にあり音量調整やミュートにすることができます。
ゼンハイザー(Sennheiser) PC 7 USB
ゼンハイザー PC7 USBは片耳タイプのヘッドセット。片耳のため62gと今回紹介してるヘッドセットの中では最軽量モデルです。
ただし、コントローラーは搭載していないのでシンプルさを追い求める方におすすめです。
ゼンハイザー(Sennheiser) PC 8 USB
ゼンハイザー PC8 USBはPC7に足りない機能を満足させたモデル。両耳タイプでインラインコントローラーが搭載されています。
PC7では物足りないという方はPC8を選択された方が良いでしょう。
ゼンハイザー(Sennheiser) PC 8 USB
ロジクール H540/540Rのコントローラーは右イヤーカップに搭載されており、音量調整とミュート機能が備わっています。
ゼンハイザーはケーブル上にコントローラーがあるためケーブル周りのストレスを除きたい方におすすめのモデル。
ただし、ゼンハイザーと違ってヘッドセットを被ると目に見えない範囲にコントローラーがあるため慣れるのに多少の時間が掛かります。
テレワークにおすすめの無線タイプのヘッドセットを比較
続いて無線タイプでおすすめのヘッドセットを比べていきます。
スペック | ロジクール H600/H600R | ロジクール H800/H800R |
連続再生時間 | 最長6時間 | 最長6時間 |
充電時間 | 3時間 | 3時間 |
動作可能距離 | 最大10m | 最大12m |
インターフェース | USBレシーバー (無線2.4GHz) | USBレシーバー(無線2.4GHz) Bluetooth |
ノイズ キャンセリング | ○ | ○ |
ヘッドセット 周波数特性 | 20Hz 〜 20kHz | 30Hz 〜 15kHz |
マイク 周波数特性 | 100Hz ~ 8kHz | 100Hz 〜 6.5kHz |
イヤーパッド | 両耳 | 両耳 |
コントローラー | ○ | ○ |
重量 | 110g | 120g |
H600/H600RとH800/H800Rはどちらも同じ様なスペックで選択するのが非常に難しい製品だと思います。
音質ではH600/H600Rの方が優れていますが、インターフェースの多さでいうとH800/H800Rが盤石です。
私自身、H800/H800Rを使っており、音質が悪いという印象はなくクリアに聞こえています。そのため、音楽や音にこだわりがなければUSBレシーバーとBluetoothが使えるH800/H800Rがおすすめです。やはりBluetoothがあるとパソコン以外にもタブレットやスマホにワイヤレスで繋げるので便利です。
無線(Bluetooth)でおすすめのヘッドセット
無線タイプでおすすめなのはロジクール(Logicool)製品です。
今のところロジクール以外の選択肢はありませんが、他のメーカーで良いヘッドセットが見つかり次第記事を更新します。
ロジクール(Logicool) H600/H600R
ロジクール H600/H600RはUSBレシーバーをデバイスに取り付けるタイプになります。後述のH800/H800Rと比べると計量で音質も良いのが特徴です。
しかし、USBレシーバーを無くしてしまったときは使えなくなってしまうため、すぐにモノを無くしてしまう方はBluetooth接続もできるH800/H800Rを選択すると良いでしょう。
ロジクール(Logicool) H800/H800R
ロジクール H800/H800Rの最大の特徴はUSBレシーバーとBluetoothどちらも対応しているという点です。
無線タイプのヘッドセットはどうしても音切れや通信切れを起こすリスクを伴いますが、無線のインターフェースが2種類あることで状況に合わせて通信方式を選択することができます。
ロジクール(Logicool) Zone Wireless
ロジクール Zone WirelessもH800Rと同様にUSBレシーバーとBluetoothどちらも対応しています。
特徴はMicrosoft Teams認定されているヘッドセットで、H800Rよりもバッテリ駆動時間は2倍の15時間なので、ビジネス用途のヘビーユーザーにとっては最適なヘッドセットと言えます。
また、Qiワイヤレス充電やUSB-Cコネクタに対応しているので、デスク周りをスッキリしたい方に向いています。
まとめ
長々と書いてしまいましたが、先に挙げた7つのヘッドセットの特徴がわかっていただけたかと思います。
- オーバーヘッドの方がフィット感があり疲れない。
- ノイズキャンセリング機能は必須。なぜなら雑音が入りやすくなり相手に不快感を与えるから。
- 有線タイプは音声ならロジクール、軽さならゼンハイザーを選ぶべし。
- 無線タイプはロジクール一択。
私自身、ヘッドセット選びは失敗したくないので選定は凄く悩みました。
この記事を読んだ方が納得してヘッドセットを選べたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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